6月になり2019年も半分が過ぎようとしていますね。
梅雨に入ってくる地域も増えてくると思います。
今回はこの梅雨の気候と密接に関係している食中毒についてお話したいと思います。
食中毒と聞くと有名なものでノロウイルスがありますが、こういったウイルス性の食中毒は冬に流行しやすいです。
梅雨から夏にかけては細菌性の食中毒が流行します。
なぜなら、湿気が強く気温も上がるため細菌が繁殖するには都合の良い条件が揃ってしまうからです。
細菌が最も繁殖しやすい温度は37度から40度です。それに加え梅雨時には、湿度も50%以上になることもよくあるため、細菌の育成に必要な3条件「温度」「水分」「栄養」の全てが揃うのが6月なのです。
<どのように菌を防ぐのか>
対処法は菌によって違いますが、大抵の場合は熱に弱いので、熱処理したり、加熱したりすることで死滅させることができます。菌の繁殖を未然に防ぐ対処法には5つの方法があります。
1. 細菌をつけない…手やまな板などの調理器具に菌をつけないようにする。それには手洗いを怠らない。
2. 細菌をうつさない…手や調理器具を、食材が変わるごとに洗浄するようにしましょう。
3. 菌を増やさない…細菌は10度以下、60度以上で増殖しにくくなります。長期冷蔵庫保存も避けましょう。
4. 細菌をやっつける…ほぼすべての細菌が加熱することによって死滅させる事が可能です。加熱を済ませた食品でも、再加熱するようにしてください。
5. 安全な食材を使う…消費期限を過ぎた食品は使用しないようにしましょう。
もし嘔吐、下痢、腹痛、発熱などの症状がでた場合は、かかりつけの医師に相談をしましょう。